みかわ ただのりの日記

使用上の注意を正しく守って、個人の感想であり、まあ落ち着こう。 http://xap.hatenablog.com/entry/2015/11/01/211243

親父の死

【初出:slashdot.jp 2005/08/29 親父の死 | xapの日記 | スラド

2005年8月20日。
親父が亡くなった。
63才だった。

 

肝臓が悪くて、以前から入院していたのだが、まさか死ぬとは思わなかった。
実際、実家の人間からも、徐々に回復していると聞いていただけに寝耳に水というか、とにかく驚いた。
何というか「呆然」という感じだ。


こちらで就職し結婚し家を持った時点で、「親の死に目には会えない」事については覚悟していたが、それを実感するのがこんなに早いとは思っていなかった。

実家に着き、亡骸を見てもなんだか実感がなかった。
納棺の前に、体を拭き清め、白装束を着せてやっている時に
冷たくなった親父の手に触れ、初めて死んだということが判り、不意に涙が出てきた。


涙を止めようと、親父から目を逸らそうとしても、実家のあちこちに親父の作ったものや飾ったものが置いてあり、それを見るたび生前の親父が思い出されて、涙がとまらなかった。

告別式の後、やっと、ひと段落し家族で遅くまで話した。
家族揃って、あんなに話したのは久しぶりだった。
親父の最後の話が聞けたので良かった。
親父の生前のバカ話をして皆で笑った。

この家に生まれて良かったと本気で思った。
親父の子で良かったと思う。
できれば、生きているうちに言いたかったが、多分そんな事は生きている親父には言えないだろう。

 

親父、今まで、ありがとう。